岩手の工芸・民芸品 岩谷堂箪笥
岩谷堂箪笥の起源は、今から210年前の天明時代にさかのぼります。衰退した木工品を岩谷堂城主岩城氏が米だけに頼る経済から脱皮するため、地方物産の興することになり、抱え職人の三品茂左衛門に車付の箪笥を作らせたのが始まりとなっています。一方、彫金金具は、文政年間、徳兵衛という鍛冶職人が研究考案 したものを現在伝承しています。昭和57年に、国の伝統的工芸品の指定を受け、桐・欅を主体とし、重厚な漆塗りで仕上げ、華麗、豪快な手彫りの金具を特徴とし、長い伝統に培われた民芸家具として高い評価を受けています。
起源は、平安時代後期。藤原清衡が産業奨励に力を注いだことから、欅や漆、鉄の産地だった岩谷堂地区で箪笥づくりが始められました。その後、天明時代に岩谷堂城主が産業振興の一端として車付の箪笥を製作し、文政年間には彫金金具を考案。時代とともにスタイルを洗練させながら、伝統の技を大切に受け継いでいます。
岩谷堂箪笥箪笥の表層部には木目の美しい欅、引出しの内部には狂いの少ない桐が使われます。 その上に丁寧に漆を塗り重ね、絵模様を打ち出した手打金具を取り付け。重厚かつ優美な和箪笥に仕上げられます。 |
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