紫根染は南部藩の重要産物として京都朝廷や江戸幕府への献上品上納品、また諸国大名家への土産品として珍重されていました。明治維新後一時中断していましたが、大正5年、藤田謙が再興し、さらに高度な絞り技法も加え、今では南部絞りとして世に知られるようになりました。
南部紫・茜しぼり染(草紫堂・盛岡市)
紫根染は日本に古くから伝わる草木染で、ムラサキという植物の根で染められます。下染めに半年、絞りに2〜3ヶ月、染めの工程を12 回繰り返し、仕上げ後は数年ねかせるとか。手絞りならではの微妙な染めムラが美しく、姉妹染の茜染も同様に仕上げられます。 |
▲写真をクリックすると拡大します |